中目黒TAMM

山手通り沿い、中目黒の「タム」。一応、洋食屋さんと言っていいと思うが、オススメとかではなく、気になる点などいくつか。看板は普通だと思うんですが。

入り口ドア付近はこう煽っています。「味の穴場」っていう表現はよくよく考えると深みにハマりそうな感覚に陥りそうになるのは自分だけか、このデザインセンスは単にチープというよりか独特。

この「拍手喝采」というのは、そういう名のスパゲティがあるということではなく、煽りというか自画自賛コピーだと理解した上でも、釈然としないものがあります。
実際この店で食したが、そこには各々の煽りとは些か違った雰囲気が広がっており、内装はこの街にありがちなレトロフューチャーではない、程よい天然オールド、店内にはシャンソンと思われる(詳細不明・英語の歌ではない)BGM、店長と思われる人物が客席に座って陣取っており、(足をブランブランさせながら、というような)、そのBGMのCD歌詞カードを熱心に見ている姿が目に飛び込む。今にも歌い出しかねないほどに。客が誰も居ないので、そういう風に時間を潰してたということならまだしも、客が来てもそれをやめようとはしない。しかし人生を捨て仕事をおろそかにしてるわけではなく、注文はとるし配膳もするが、それ以外はCD(というか歌詞カード)に夢中。客も増え、度々用事(というか仕事)で立ち上がる時はその没頭してるCDの世界から頭を切り替えるわけでなく、鼻歌いながら足取りも軽快にといった風に至ってマイペース(自分は仕事が面倒臭くてしょうがないといった素振りは見せず、しかし客の様子も気にしない最小限の動き)。厨房は客席から見えないようになっており、このオヤジ(店長らしき)以外に従業員はいるのか(いる気配がない)、厨房の話し声/物音もCDの音にかき消され(るほど大音量ではないのだが)、ちゃんと調理してるのか等々色々気になりだして肝心の味の穴場であったかどうか或いは拍手喝采であったかどうか、その煽りも忘却の彼方へ、オイこの店は一体どうなってるのだと逆鱗に触れるわけもなく、俺は俺、客は客、つまりはこのオヤジのペースにすっかり飲まれてしまい、現在の飲食店の過剰サービスへのアンチテーゼを無主張のまま受け入れたことになり、金を払い、店を出て再度表のアートワークに首をかしげる。






















