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teezee(以下、T)「新譜の方から、まずDimitriと同じ様な流れでAIR、このコメント読むとハマってたっていうか好きだったのかなという」
RiowArai(以下、R)「これもDimitriみたいなバランスでやられた系というか」
T「最初出てきた時に個人的に音の印象として近いなと感じたのが砂原良徳とかテイトウワ
に感じましたね」
R「その辺のバランスでやってる人って意外といないですよね」
T「これくらいの時期にいわゆるアッパーなビートを打ってることが多かったクラブミュージックの中で、こういうダウンテンポのようなものがだいぶメジャーになってきたというか」
R「しかも普通にポップチャートに入るようなものもあるし」
T「Airは楽器演奏者だったんですよね」
R「だから完成度が高かった」
T「サンプリングだけじゃなくて自分達で弾きながら作っていく」
R「それでヴィンテージ機材を使ってて、それで今の感覚も取り入れてやってるから、単にレトロだっていうだけじゃなくて。最初に出したミニアルバムの方は歌は入ってなくて結構アブストラクト、これも良かった」
T「DJCamとちょっと並べるような感じでしたよね。この"MoonSafari"っていうアルバムはかなりポップなアプローチというか」
R「この後残念ながら良くなくなるんだけどね。ロック寄りになっちゃって、変なメジャー感」
T「(笑)LIVEはかなりアグレッシブな感じで。それで次はどれからいきましょうか」
R「レコメンの基本的な並びは最初に新譜があって真ん中に再発があって、という感じなんだけど」
T「じゃ上からいきましょうか。ClearもどちらかというとWarpとか王道のところ、フロア向けのようなものから漏れてきた部分をまとめてるというか」
R「時代の流れがまたここで変わってくる」
T「このMorganGeistも近いニュアンスがありますね、リスニングテクノの新境地とありますが」
R「またまたエレクトロニカという言葉を使ってなくて、こんな表現になってるけど」
T「凄くこの辺の人達ってメロディとか音色とかにこだわってた印象がありますね。あとAsOne、この辺も近いものがありつつ、ジャズとかがベースにある人ですよね。それでこのコメントにデジロックに反してとありますが、この頃Prodigy
とかFatboySlim
、」
R「ChemicalBrothersとかね」
T「(笑) このレコメンには挙がってこないProdigyとかFatboySlim、ChemicalBrothers、いわゆるブレイクビーツの代表アーティストがいますけど、その辺に対しては?」
R「キレイに避けてるよね(笑)」
T「(笑) それはそれぞれに対して印象が何かあるんですかね? 子供っぽいというか」
R「まーそんなにちゃんと聴く気にはなれないよね」
T「どういうことやってるかはサラサラっと聴いてるんでしょうけど、アルバムとしてじっくりという感じではないと。それに比べるとAsOneなんかもう少し大人向けっていうか」
R「例えばSquarepusherはフュージョン好きみたいなのをモロに出すわけだけど、それに比べれば表現の仕方がクールというか」
T「洗練されてる感じがしますね。それでこのアルバムはMo'Waxですよ。この時期は非常に幅広いというか色んなことやってたなというイメージがありますね。それからMouseOnMars、これって90年代的な感じがしますけど、本人達のルーツに80年代のドイツの電子音楽とかそういうのを色濃く感じます」
R「それコメント通り(笑)」
T「AtaTakとかそういうところの系譜というか」
R「その辺の忘れかけてたものを思い出させたっていう感じもあり」
T「YMOのBGMの頃とかに近い音遊びというか」
R「僕の場合はそこは直結はしないけど、それ言ったらBlackDogもYMOって言われたからね」
T「そこはまた違うかなという。BlackDogはWarpですけど、あの辺のインテリジェントテクノはどうだったんですか?」
R「ピンとこなかった」
T「KirkDegiorgioとかも最初その流れで捉えられたようでしたけどね。その後この人はジャズっぽいアプローチにいったんで。あとFunkiPorcini
、これはNinjaTune
からですが」
R「これは唯一ブレイクビーツ系だけども」
T「でもかなり異種というか」
R「そんなに意識的じゃないんだけど、どうしてもそういうものを選んじゃってるよね」
T「ちょっとハズレ者というか」
R「そこに惹かれちゃう」
T「この人達も一筋縄ではいかないというか、かなり特殊な立ち位置ですね。あとAtomosfear、これ聴いたことないんですけど、新譜ですか?」
R「新譜ですね。トリップホップ系というかLukeVibertとかの色々出てきた狭間系の中の1枚。この頃他にも有名じゃないけど探せばあるにはあった」
T「その中の一部と。あとは新譜だとBuffaloDaughter、これも前から挙げられてる渋谷系の中の一つですよね。Stereolab
とかにも近い感じもありつつ。このアルバムはGrandRoyal
から出たというとこと、生音+ムーグっていうアプローチが非常に90年代後半の渋谷っぽいニュアンスありますね。それで近い資質を持っていたBuffaloDaughterがお手本にしてたLusciousJackson
」
R「それは聴いたことないね」
T「凄いイギリスっぽい感じで女の人だけでやってたんですけど近いものがありましたよ。それからStockHausen&Walkman」
R「これも流行りましたよね。この辺から音響とかそういうキーワードが出てくるから」
T「今で言うブレイクコアみたいなものの凄い早い時期に出た形ですかね」
R「あと音響系とかモンド系とかそういうのが注目されて、そういうネタ的なものを色々面白くごちゃ混ぜにしたというか。それでここで挙げてるやつの前にオルガンなんとかっていうアルバムがあって、それが大ヒットしたから、それを載せればわかりやすいんだけど、載せてるのはその後のやつだね」
T「あとこの時期だとデス渋谷系というか暴力温泉芸者とか流行ってたイメージもあって」
R「それは渋谷タワー5F的なことだよね。そこで大ヒットみたいな」
T「こういうごちゃ混ぜにしたサウンドコラージュみたいなのは手法的にやってみようというのはありますか?」
R「興味はあるけど、多分誰も聴かないだろうなっていう(笑)」
T「(笑) この人達は誰も聴かないだろうなっていうものを作ったと」
R「だから最初珍しくて皆これ買ったけど、じゃ皆が皆これやったら聴くかって言ったら別問題みたいな」
T「まーここのコメントに書いてある通りですね。今、2007年にいまだに愛聴してる人がどれだけいるかってことですよね。いたらちょっとおかしいというか(笑) それで旧譜ですが、Mikado。これはリアルタイムで聴いてました?」
R「聴いてましたね。やっとCDでベスト盤が出たって感じかな。僕もレコメンは全部CDなんでCDで再発っていうタイミングで載せたりしてます」
T「MikadoはNonStandardで最初12インチでしたっけ」
R「その前にcrepusculeで、ライセンスで出したと」
T「リアルタイムで愛聴してたと。Mikado的なムードなどはアライさんの好きな路線ですか」
R「MouseOnMarsとかその後のエレクトロニカとも繋がるけどポップ寄り、ポップのリスナーも聴けるというか」
T「で、KateStJohnというのは意外な感じで今までのレコメンの流れとは違うというか」
R「これは完全にリスニングモードというか、この人元々DreamAcademyなんで。この時期たまたまソロを発見して」
T「クラシカルな感じというのは好きなんですか?」
R「クラシック的っていうかソフトロック的というか好きな方ですかね。それでもっとクラシックはClaudineLonget」
T「恋は水色。NickDeCaroのアレンジと書いてありますが、こういうところもソフトロック的な流れなんですかね」
R「かといってソフトロックマニアでもないから、そんなに沢山聴いてないんだけど。ClaudineLongetは超有名だけど一番好きです」
T「90年代に再発というかライブラリー的に出てくるものは割と好きだったってことですか?」
R「そうだね。あと同じような流れでEasyTempo」
T「ヨーロッパの方で割とサントラ的なものとかモンド系とかコンピとかで出るパターンが多かったですが、その辺は細かくチェックしてました?」
R「そうだね。ChemicalBrothersを聴かないでこういうビートばかり聴いていたってことだね(笑)」
T「なるほどなるほど(笑)」
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T「まずこのElevatorsというのは新譜ですか、やはりEasyTempo、IRMA
的な流れというか」
R「そうだね。復刻だけじゃなくて、新しくそういうのを作ろうとしてる人達もいたというか」
T「Tipsyもモンドミュージックをリアルタイムでやってる人達みたいな感じですかね。この頃モンドミュージックっていう本
が出て非常に流行ったんですけど、この辺はやはり好きだった?」
R「元々レトロ趣味あったので衝撃で。音よりもそっちの本の内容にハマった感じですね」
T「あとここで一つだけドラムンベースでJazKlash、ここでブリストルという言葉が出ますけどMassiveAttack
は好きじゃないと(笑)」
R「Protectionは聴きました。RoniSize
もブリストルでしたね」
T「そっちの流れですよね。これは多少味付けとしてジャズ感のあるドラムとかそういうとこが良かったんですかね。あとブリストル系ドラムンの人達って音響的なテイストとか間の取り方とかありましたね」
R「音響的っていうかわからないけど、ソリッドというかそういうとこは好みで」
T「あとHighLlamas」
R「MouseOnMarsと同時期にHighLlamasも流行った印象が」
T「このSeanO'HagenがStereolabとかに深く関わってる人で。それでBeachBoysに似てるっていうか」
R「そういう批判は多かったよね」
T「音だけ聴いたら隠れ名盤の再発みたいな。Stereolabは新しいことをやろうっていうのが果敢にあったけどHighLlamasに関しては後ろ向きっていうとアレですけど自分達の好きだったと時代の音をシュミレートしてるようなとこありますね」
R「まーそういったことを抜きにして良かったよ。このアルバムしか聴いてないけど」
T「1枚の作品として好きだったと。あとはKingBritt。これはこのレコメンのUK系の流れからすれば異色ですよね」
R「割とUK系のダウンビートはテクノっぽいものを引き摺ってる感じがするんだけど、これは一切ないから、リズム的には好きな感じ」
T「KingBrittもHipHopとハウスの微妙な線をついてるというか。ダウンビートばかりでもなくて普通に4つ打ちっぽいこともやったり」
R「曲によっては普通にファンクだったりして、そこが良かった」
T「意外とこういう温度のものって90年代後半にあるようでないですよね。執拗にアッパーじゃないというか」
R「UKテクノ系の匂いはないならないでいい、ということに気付いた」
T「それでJANETとAllSaints
」
R「やっとメジャーなものが出てきたね(笑)」
T「(笑)JANETのこのアルバムが出てきた時は凄い新しい感じがしたんですよね。その後のTimbalandとかJayDee
が台頭してくる音響R&Bとかのハシリだったかなという感じがしますね。プロデュースはJam&Lewis
、これは前のアルバムから引き続きなんですかね」
R「そうそう」
T「それでこのアルバムになってから凄くミニマルになったというか音数少なく1音1音の鳴り方とか、当時のR&Bからすれば異色だったかなと」
R「この時期ってメジャーの音源はあまり聴いてないんだけど、たまたまJANETのやつはQ-Tipがラップしてるやつを聴いて、やっぱ侮れないなと」
T「これアルバム1枚同じトーンというか、かなり作り込まれた感じはしますね」
R「メジャーなりの良さっていうのがいい感じで出てたと思うけど」
T「それでAllSaintsは...(笑)」
R「これはイギリスのSPEEDって僕は言ってるんだけど、そういう意味でメジャー系のプロダクションに注目した流れで」
T「クラブポップみたいな感じですかね」
R「たまたま試聴して、よくヒット曲だけいいっていうのはあるんだけど、割と全曲良かったんだよね。プロデューサーとか特に有名な人じゃないんだけども。これは愛聴盤」
T「あとは一応新譜でRobertWyatt、ボーカリストとして好きな人が多いと思うんですけど割と前からずっと聴いてたんですか」
R「そうだね、この人も80'sのスタンダードといえばスタンダードなんだけど、それ以外に語る要素が...(笑)」
T「(笑) 特にSoftMachineとかカンタベリー系とかを追って聴いてるわけではない?」
R「そこまで深追いはしてないけど、SoftMachineでは結局ドラマーだし好きでしたよ。意外とソロも色々出てる」
T「RobertWyattはその時期だとUltramarineっていうアンビエントテクノ系の作品で歌ったりしてます。凄い和み系で良かったです。あとはMarcosValle
」
R「これもスタンダードといえばスタンダードですね」
T「これもサバービア/フリーソウルの流れでブラジル音楽にクラブミュージックファンの耳がいき出すっていう時期ですよね。どっちかというとMarcosValleはこの後の70年代のもレコメンに載せてますが、これはまだブラジル音楽らしいですよね」
R「そうそう、68年だしね。JobimとかGilberto
だけじゃないと」
T「それからLastTangoInParis、サントラですが」
R「これはTrovajoliとかの流れではなくて普通にサントラですね(笑)」
T「何か思い入れがあったとか?」
R「この映画が割と好きでサントラがCD化されてなかったところで出たタイミングで」
T「ではいわゆるイタリア系の作曲家シリーズとは違った聴き方ですかね」
R「それでこの頃のCDの買い方が載せ方にも反映してると思うけど、まず渋谷TOWERだったら道順として新譜みて、5Fに上がって段々下に降りていくわけだけど殆ど全部見るんだよね、サントラコーナー含めて。だからそういうバランスで取り上げてる感じかな」
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T「前回6月からの流れでいうとInvationOfTheDotKnights、Metamatics
、LithiumProject
の辺りはClear系のリスニングテクノって感じですかね。この回のセレクションは半分くらいが旧譜とか再発になってるところこをみるとアライさんが新譜があまり面白くなかったのかなと思いますね」
R「ドラムンベース以降はかなりバラけてきたよね」
T「なかなか新しいものが出て来るまで過渡期というか。それでTortoiseのTNTというのはさっきのStereolabとかロックバンドがストレートじゃないアプローチをしてる中で取り上げられた感じですかね。このアルバムは結構聴いたんですか?」
R「これは滅茶苦茶ヒットっていうか、その流れからすれば重要なポイントの作品だよね」
T「HEADZ/音響系みたいな」
R「でもあまり好きじゃなかったですね。今ひとつ違和感が」
T「そーですか(笑) この辺も聴いてるぞってことで(笑)」
R「あまりに話題だったんで。今までのレコメンの流れからしてもMouseOnMarsとかきて、これ載せない訳にはいかないみたいな」
T「(笑) そんなに思い入れはないよっていう」
R「世間が言うほど好きじゃないですね。音響ロックみたいな、バンドなんだけどロックじゃない感じがこれ以降増えるわけだけど」
T「例えばこういうの聴く時にアライさんがドラマーとしての耳で聴いたりすることあるんですか」
R「そういう耳では本来聴かない音楽ですね」
T「でしょうね。そういう耳で聴くんだったら70年代フュージョンを聴いたりした方が」
R「だったらもっと普通にロックとかソウルを聴いた方が好みというか。そんなにジャズとかは好きじゃないから」
T「これはそんなに癒しって感じではないですよね。音的に。もう少し手数が多いというか」
R「勿論アンビエントなんかとは違うけど、かといってロックではないし」
T「ストレートにカーッと盛り上がるタイプじゃないですね。その辺が90年代の特徴というか」
R「それがエバーグリーンというか(笑) ロックほど下世話ではないし」
T「この回新譜が少ないんですけど、RouDouDou。これのコメントが(笑) そんなに思い入れないような」
R「Airからの流れがあって他に似たようなものがないかって求めている時にひっかかったのがコレだったんだけど何も話題にならなかったよね(笑)」
T「(笑) まー旧譜ばかり入れてるとバランスが悪いからコレが入ったのかなと」
R「その辺が面白いよね。入れてなきゃ忘れてるし」
T「でしょうね(笑)」
R「これ知ってた?」
T「知ってました」
R「デジタルロックとかそういうんじゃなくてAir的な路線というのを求めてたわけだけど意外となくて、コレ一応あったけど何で話題にならなかったのか」
T「一応電子音/ブレイクビーツみたいなカテゴリーの中にあったんじゃないですかね。聴いたけど今音を思い出せるものじゃないというか。その頃トイテクノとかそんな言葉もありましたね」
R「そんなにオモチャっぽくもなくて」
T「凄くビートを打ってるわけでもなくて」
R「話題にはならないだろうなと」
T「(笑) あと新譜だとDonnaLewis、これは音響寄りの人ですか?」
R「いや普通のPOPの人です。96年にヒットシングルがあって、これが何週にも渡って米チャート1位になってたわけ」
T「当時僕は全然知らなかったですね。そういうのが引っ掛かるのはテレビとかラジオとか?」
R「僕はその時にMXTVで小林克也がベストヒットUSAを復活させていて、今のテレ朝の前に、それを見ていてずっと1位だった」
T「それですり込まれたと」
R「アルバムも聴いたら良くて。日本では流行らなかったけど。アメリカでは流行った。一発屋だけど」
T「へー、このレコメンの流れからすると逆に異色ですね。あと旧譜/編集盤で追っていくと PerfectBeats、これTommyBoy
とか周辺のコンピでしたっけ? ArthurBaker
とか」
R「そうですね。それでこの前来日したDominatrixも入っててその辺のを聴きたくて」
T「この辺の音っていうのは80年代のリアルタイムではそんなに」
R「詳しくは聴いてない。何曲かは知ってたけど改めてっていう」
T「NYのアンダーグランドミュージック、そういうとこにもっと突っ込んでいく部分はこの時期からですかね」
R「やはりCD化されるってことは何らか需要があるってことだね」
T「今まで焦点が当たってなかったところへ。あとはMutantes、さっきMarcosValleがありましたが、これはまともなブラジル音楽ではないですよね?」
R「ですね。かなりアヴァンギャルド」
T「この辺って何かムーブメントの名前がありましたよね?」
R「ムジカなんとかだっけ? トロピカリズモ?」
T「かなりサイケでヨーロッパやアメリカのサイケミュージックに影響されたみたいなんですかね」
R「アメリカとかイギリスみたいなロックシーンがそれ程確立されてなかっただろうから、フォーマットが無茶苦茶というか(笑) それが面白いとこだよね。再発見系というか」
T「割と一時期ブラジル音楽のCD化で皆聴き出したってとこありますよね。それから作曲家シリーズでヤマタケ。この頃から作曲家別で編集されて出てくるっていうのは多かったですよね」
R「イタリアの作曲家の復刻がシリーズで出る流れで日本では誰だっていう事で挙がったのがヤマタケ」
T「この頃ルパンリミックスもありましたし」
R「昔ルパンを見てた時から山下毅雄は知ってて、漸く音源化されたという感じで」
T「あとBobJames、コメントにありますけど80年代にハマって聴くって感じではなかった?」
R「フュージョンって僕よりちょっと前の世代ですね」
T「あんまり若者が聴く感じではなかった」
R「フュージョンっていうとダサイみたいなイメージだったんだけど、AsOneとかジャズ系の流れもあって」
T「90年代後半の感じではネタっていう切り口で聴き出すことが多いですね」
R「だからフュージョンを聴いてたジャズマニアとかそういうんじゃなくて、HipHop以降のネタ感でBobJamesもありだよなっていう」
T「違う聴かれ方がし出した時期ですね」
R「さらにネタ感ってわけじゃないけどAzymuth」
T「これは最高峰と。個人的にかなり好きだったっていうことですかね。こちらはかなりシンセサイザーも使ってたりで」
R「元々NHK-FMのクロスオーバーイレブンっていう番組があって」
T「テーマ曲で使ってたんですよね」
R「僕が小学生くらいからやってた番組だけど、それを或る日ちゃんと聴きたくなったわけ。モンドを経て耳がちょっとそういうシンセフュージョンみたいなものを求めていたというか。それであれって誰の曲かなと調べたらAzymuthってわかったけどCD化されてなかった。それで珍しくアナログで探して買ったりして。その後すぐCD化されたけど」
T「その頃大人のリスナーはアナログで買ってCDが出てガッカリみたいな(笑)」
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T「またもやSquarepusher(笑)」
R「ここで打ち止めですね(笑) "Hard Normal Daddy"でブレイクしてもっとメジャー化してFatBoySlim化する可能性もあったんだけど、ここでかなり反対の方に行ったよね」
T「何かシンプルな感じになりましたよね」
R「シンプルっていうかインプロっていう感じでダンスミュージックではなくなった」
T「フリージャズの方向にいってしまったっていうことですね」
R「正直これで皆ひいたっていうか、買わなくなったと思うんだけど。結構賛否両論というか。僕も愛聴してないんだけど、問題作ということで載せた。ここがある種の分岐点というか、自分の人気を止めた盤ですね」
T「アルバムタイトルもタイトルですよね。あと新譜でBeck。これは前の"ODelay"のガチャガチャした感じと比べるとドシンプルな出来で、これはサンプリングうんぬん部分じゃなくてシンプルなプロダクション」
R「普通にいいロックをやったっていう感じだよね。DustBrothersとかトレンディな音の要素抜きでBeckの素の部分っていうか、それで割とロックでいい音で」
T「Beckってこの後含めてキャリアを見ていくとプロダクションに凝る時期とシンガソングライター的な世界というか」
R「両方いいんだけど、結局その繰り返しっていうのが今わかるんだけど(笑)」
T「今見るとその山谷山谷が」
R「だからはっきりBeckに関して言えば"ODelay"とこれだけ聴いてればいいってことで。その2パターンの繰り返しってこと」
T「その後Beckの作品というのは追って聴いてるんですか?」
R「そんなに好きっていう意識はないけど、なんとなく」
T「一応今何やってんのかなっていう」
R「なんだかんだと聴いちゃってるかも。それでセンスがいい人っていうかそういうので持ってるからそんなにハズレがないし、ヘタなことはやらないから、特別凄いっていう作品はないけどダメなのもないというか」
T「イメージ的に小山田圭吾に近い印象ですね」
R「完璧そうでしょう」
T「それでこの辺から段々新譜が少なくなりますね。Cardigansがありますが、このアルバムって彼等の代表作って感じではないですよね?」
R「そう、Cardigansも最初の3枚くらいなんだよね、はっきりいって。それでこの辺になると聴いてる人がいないから、わざと挙げたみたいな」
T「(笑)それもまたひねくれた感じで。この頃はまだToreJohanssonとやってましたか?」
R「そう、これからちょっとデジタルっぽくなった。あとロック色が強くなった」
T「デジタルの録音環境に変わったんですよね。あと最近UKとかで人気のErolAlkanっていうのが来日した時の取材でこのアルバムをもの凄い激プッシュしてたのが意外だったんですけど。完璧だって大絶賛してて」
R「へー。確かに悪くはないけどCardigansの一番好きなアルバムではないね」
T「やはり'Carnival'のあれですか」
R「"LIFE"が一番いいですよ」
T「完成度的な部分で、ですか。あと一応新譜ってことでPortisheadのLIVE盤」
R「Portisheadは出たら載せる感じなんで」
T「これはDVDも出てたんですよね。凄い気になったのがこういう音楽の中でターンテーブリストがいるんですよね」
R「いるっていうかメンバーだから」
T「オーケストラとかいるあの編成の中でそこをギリギリ残すっていう感じが意外ですね。なくてもいいような」
R「いや、それがあるからPortisheadなんだよ」
T「ただのヴィンテージみたいなのにギリギリいかない感じが」
R「勿論ドラム・ベース・ギターもいる」
T「それでストリングスセクションとかもあって」
R「だから生とかロックの良さもあるし、クラブっていうかHipHop的な良さもあるし、そこが絶妙なんですよ」
T「そういった意味で東京で見れなかった、来日中止、キャンセル」
R「当日行って入り口でそれがわかってショックでしたよ」
T「あと旧譜/コンピなどで追っていくとIRMA、これも今までのレコメンの流れと近いですね」
R「だからレーベル限らずライブラリーものは出れば聴く状態だからね、この頃」
T「あとHirthMartinez」
R「これは普通にロックの名盤ですね」
T「フリーソウルとかの流れでコンピにも入ってたりしますね」
R「このアルバムはTheBandのRobbieRobertson
がプロデュースしてて、ミュージックマガジンとかで取り上げられるようなロックの名盤の一つですね」
T「そういうのもその都度タイミングで聴きたくなって買ってるっていうことですか」
R「これは買ったのはこれより前だし、この回に載せてる理由を忘れてしまった」
T「こういうのもあるぞってことですね。あとは伊集加代子」
R「これは山下毅雄とかが復刻される流れで、和モノ系というか、そういうのも色々あるので」
T「あとはChantalGoyaとか載ってますが、こういうシンガーものもクラブミュージックと平行して聴き続けてるという」
R「時折そういうのを聴きたくなりますね」
T「次の異色なものとしてSlitsとU2
。Slitsに関してはこの後のレコメンでダブ/レゲエっていうのがだいぶ挙がってくるんですけど、NWバンドがDennisBovell
にプロデュースしてもらったってことで。80年代の尖ったプロダクションっていうのはずっと好きなんですか」
R「そうですね」
T「このアルバムの特に思い入れ的なところは?」
R「正直言うとそんなにないです(笑)」
T「(笑)もの凄い愛聴盤ではないと」
R「ただ当時の状況、"NO NEW YORK"もそうだけど如実に表してる1枚ってことで。Slitsの存在自体っていうか、この盤の在り方とか。特に内容じゃないっていうか。StereolabをJohnMcEntireがやるみたいな時代の産物というか」
T「SlitsのメンバーがNewAgeSteppersと交流があったり」
R「その辺全部繋がってそうですね」
T「そしてU2(笑) これは邦題が何かありましたよね」
R「焔」
T「これはリアルタイムで耳馴染んでるところですか」
R「この辺になるとネタがなくなってきて自分の中の80'sClassicsを入れていくっていう」
T「98年の、そういった意味では新譜が少なかったかなっていう時期で」
R「僕は特にDJじゃないから新譜がつまらなかったら、それはそれでいいみたいな感じもありますけど」
T「旧譜の中から面白いものを」
R「旧譜の中でも再発されて初めて聴けば、それも新譜だから」
T「90年代はそういうアーカイブ聴きみたいな時期でもありますね」
R「僕の場合はジャンルのマニアじゃないんですよね。どっちかというと広く浅くなんで、この色々ある状態が自分であって。どれでもないっていうかどれでも聴きたいし。偏ってないっていうかそういうのをレコメンでは12枚のうち全部クラブ系じゃなくて」
T「色んなものがバランスよく混ざってくる感じですかね」
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