2007.02.23.Fri. 05:47:43

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teezee(以下、T)「ということでとうとう2000年代に入って。この時期なんですけど新譜は殆どアメリカですね。その中でまずQ-Tipのソロ。ATCQより好みとありますが」

RiowArai(以下、R)「ATCQは聴いてはいたけど、そんなにハマった感じじゃなかったので。その全盛期にハマってたらもっと早くHipHopを聴いてたでしょうね。もっともRun DMCはリアルタイムタイムで聴いた世代だけど」

T「後追いでPete Rockとかやたら出てきますもんね。それでこのQ-TipのソロっていうのはUmar、JayDeeの仕事としてもガッと上がってきてる時期なんで。それでATCQのラストとかに比べると曲としてメジャー感というか熟れた感じがあって」

R「僕は基本的にHipHopはメジャーマイナー関係なしに、皆同じ様にビートを刻んでる中でパッと聴いて好きか嫌いかってそれでしか聴いてないんで」

T「それでPuff Duddy

R「だからたまたまそれも入ってしまうんだけど」

T「この時期もHipHopプロダクションを聴いてみたっていうことで」

R「この時期は色々面白かったでしょ」

T「面白かったですね。リミックスをBad Boyで無茶苦茶やってたんですよ。アーティストでもNotorious B.I.G.とかCraig Mackとかやってた時期なんで。PuffDuddyって波があってカーッと仕事する時期とトーンダウンする時期とあって」

R「まー金持ちだからね」

T「USHipHopの流れでいくとMissy Elliott、この頃Timbalandの変則ビートが出てきてその辺に興味を持たれたと。Timbalandが最初に出てきた時にドラムンベース的なことをやってるっていう言われ方してましたけどストレートにそういう感じではないですよね?」

R「イメージ的にそこは一致しないけどね」

T「もうちょっと変則的っていうか」

R「HipHopビートの単調な部分からより進化させたっていうか、その功績は大きいんじゃないかな」

T「Timbalandって音楽的な色んな側面があると思うんですけど、ソロアルバムとか聴くと凄い実験的で変なやつとかサイケなやつやってたり」

R「だからあんまりソロのやつとかは好きじゃなかった」

T「あんまり気持ちのいい作品ではないですよね」

R「それでMissy Elliottもこの時点ではセカンドとか次の作品も出てるんだけど、それはイマイチでやっぱファーストがいいかなという結論でこれを載せてる」

T「それからNijnaTuneからUK系というか韓国人ですかね、Kid Koala。これも前のRob Swiftじゃないですけど一風変わった感じでビートを滅茶苦茶打ってるっていうより」

R「アブストっぽいのかな。で、こう見ると続いてるでしょ、RobSwiftの次はKidKoalaとか」

T「それでDylan Group、これもTortoise系というかポストロック的なバンドですね」

R「USHipHopもありつつ、音響系もありつつ」

T「これは演奏がうまい方向にいくと面白くないというか」

R「そうなるとただのバンドですからね」

T「もうちょっと音響的に編集する面白味込みで。Tortoiseもこの時期HDで結構いじってる感じでしたね」

R「いじってるし、元々の演奏も多分うまいからっていうのがあると思うんだけど、DylanGroupの方はヘタウマな感じというか」

T「それはそれで聴いてて面白いと。続いてTo Rococo Rot、これもMouseOnMarsの流れで、リスニングテクのっていうか音色を聴くような流れですかね。そしてここからは80's熱が再燃してるのかなっていう感じですが」

R「再燃してますね」

T「このラインナップはリアルタイムでも聴いてる人達ですよね」

R「ですね。これはこのタイミングでMixTapeを出すんですよね、それを作って再燃という感じで」

T「皆それぞれ思い入れがあったような人達ですかね」

RThomas Dolbyの12インチヴァージョン集っていうのがこの時期に出て、これがまた良かったね。当時のExtendedVer.をまとめて聴くっていうのはなかったので」

T「やはり90年代後半からの編集盤というかアーカイブ聴きみたいな」

R「同じシリーズでTalking Headsの12インチ集も出てるんだけど、どういう需要で出してるんだかよくわからない」

T「その当時好きだった人が聴くのもあり、若いリスナーが求めてるっていうのもあり」

R「それでSPOTLIGHTの最初のMixTapeを作って片面全部ThomasDolbyだったりしたんだけど、若い人は知らないから、ThomasDolbyってオールドスクールの凄い人なんですか、みたいな。全然メジャーな人なんだけど」

T「そしてArt Of Noise、これはZTT?」

R「これはZTTから抜けて作ったセカンドですね。TrevorHornは関わってないけど、アルバムの完成度としては滅茶苦茶良くて当時影響された作品、そして面白いことに下のGrace Jonesの作品はTrevor Hornがプロデュースで、これがまた最高なんですよね。それでこれらが85〜6年なんだけど、この辺が僕としてはバイブルというか」

T「一番マスターピースになってるような」

R「大袈裟に言うとこれがあるから今があるというような」

T「じゃやっとレコメンも4年目に入ってマスターピースが姿を現したと」


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T「常にちょっとは入ってるフランスもので(笑) Mighty Bop。やはりこの辺の音の感じっていうのはずっと好みでMightyBopってそういう中でも一番地味な部類ですよね。流行る感じではないですが、意外と時間が経って聴いてもいいなって思う感じですかね」

R「僕の場合はDJとしてかけててレコメンしてるっていうわけじゃなくて聴く中心でやってるんで」

T「この辺からアメリカのHipHop、R&B的なとこが増えてきますけど、また新譜がちょっと面白くなってきたという印象なんですかね」

R「矛先を変えたっていうか、HipHop寄りになってますね」

TCommonは前にQ-TipとかRootsの流れに近いですかね」

R「この盤も相当流行ったでしょ」

T「ええ。割と新しい音をCommonが出してたっていうかそういうのを追求してた時期のものですかね、Rootsとかとも絡んでましたし」

R「この中では結局DJ Premierのトラックが好きでしたね、今さらだけど」

T「それから続きで出てきてる人だとDJSpinna、これはヨーロッパとかでHipHopとかじゃない仕事をいっぱいやったのを集めた作品で、アメリカのBボーイよりヨーロッパからの評価が高かったっていうイメージがあります。そして今までのレコメンで出てこなかったアンダーグラウンドHipHop、Company FlowAnti Pop Consortium

R「これも流行っていえば流行ですね」

T「イルっていうキーワードがありますね。CompanyFlowはちょっとノイジーだったり未来的なコンセプトがあったりしますよね。逆にAntiPopは凄く暗かったっていうか凄いモノクロな感じがしましたね。彼等はDJ Vadimとも絡んでいてTheIsolationistとか。あとこの辺は突っ込みたいとこですが、DJ ShadowのQ-Bert MegaMix、ここでやっとDJ Shadowの名前が出ますが、あのソロアルバムには思い入れはないですか」

R「"Endtroducing"だっけ。あれは当時買って売ってしまった」

T「面白くなかった? DJShadowが日本で人気あるところはメランコリックなところで」

R「多分そこがダメなんだと思う。そういうんだったらもっとヨーロッパ的な」

TDJ Camとか。そんなにベタベタじゃない感じの方で」

R「鳴きみたいな感じになるとイヤだなっていう」

T「なんかグランジロック的な」

R「そうなると好きじゃないですね」

T「それでこれはそれをQ-Bertが解体したってところでちょっと面白かったっていう」

R「だから流れ的にRob Swift、Kid KoalaときてQ-Bert(笑) 当然のように」

T「ターンテーブリストシリーズですね。それから新譜だけど新しいっていう感じの音じゃないですけど、Angie Stone

R「これは王道のR&Bで、Timbalandとかそういうのでもないんだけど普通に良かったというか」

T「Sadeじゃないですけど、そういうのを聴く耳の流れで」

R「あとこの時期D'Angeloのアルバムが滅茶苦茶話題で」

T「なんでそれ挙げなかったんですか?」

R「全然好きじゃなかったんで」

T「あと新譜としてNightmares On Wax、これも新しいっていうよりマイペースな音作りというか淡々と作ってる感じですよね。この当時こんなノンビリしてるアルバムを作ってる人は意外といなかった感じがあって」

R「でも割と僕はHipHop的な流れでこれを聴いてましたけど」

T「初期に比べてボーカルも入ったりしてちょっとポップになってきて。あとAtomHeartのLosSampler's、後のSenor Coconuts的な要素が凄く強くなってきてる感じで、これは色んなリズムを電子音でやってる感じでデスカルガとか。そしてソフトロック名盤シリーズでMillenium、特にこれはエンジニア的な耳で聴くんですか」

R「Milleniumの場合は特にそういう要素は多いですね」

T「曲もいいし、録音の凄さみたいなのも合わさって。そして80's名盤シリーズでPrefab Sprout

R「これはリアルタイムですね」

T「それこそエヴァーグリーンな感じが良いですね」

R「ThomasDolbyもプロデュースしてて。ただPrefabSproutはこればかり聴いてて他は思い入れなくて」

T「アライさんの中のポップスマスターピースですね」


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T「この回は新譜ではHipHopとミニマルダブというか、久々にヨーロッパの新譜で面白いものが出てきたって感じなんですかね。まずHipHopからいくとPeanut Butter Wolf、これはその後のレコメンでも出てくるStones Throwの人なわけですがサウンドプロダクション的に好みだったんですかね」

R「そうだね」

T「あんまりゴリゴリのフロア向けのサウンドっていうよりかはちょっと渋い感じがありますね。Eligh、これも滅茶苦茶渋いですね。アンダーグラウンドHipHopというか」

R「ちょい前の90年代後半にアブストブームっていうのがあったと思うけど、それには乗れなかったから。でもインストは好きだし、自分もやってるから」

T「1曲1曲をヤバイヤバイって聴くよりもアルバム1枚で聴く感じですかね」

R「ちょっとCompanyFlowみたいなイルさでもないし、ラップ入ってるわけじゃないから淡々としてるわけだけど、そういうのをマイナスと考えずに積極的に聴きたいというか」

T「新しいことやってるっていう感じでもないですよね」

R「ただインストのまま出してしまう感じがこの頃は新しかったかな」

T「そしてヨーロッパの方にいきまして、Pole、これは新しい感じがしました?」

R「そうですね」

T「もともと音数少なくて音響的なアプローチっていうのはずっと好きですか」

R「好きだけど、あんまり数を聴く感じではない。元々ダブはダブで聴いてたんだけど」

T「そしてKit Clayton、この辺からエレクトロニカとかクリックっていうキーワードが出てくるんですよね。KitClaytonが好きだったポイントってなんでした?」

R「同じscapeのPoleと並行で聴いた感じだけどソフトウエアの質感っていうか変化のさせ方かな。その頃のAutechreはイマイチでHipHopの影響がどうしたこうしたっていうのが違和感あったり、逆にHipHop的なビートを刻むんだったらHipHopを聴いた方がいいやみたいなのがあったから、Autechreからは離れてKitClaytonとかのアプローチの方がしっくりきたと」

T「実際にアライさんがソフトシンセとかプラグインとかでいじっくってみようみたいなのはこの時期あったんですか?」

R「あったけど、どうやっていいかわからない部分もあったし」

T「そんなに突っ込んでっていうわけではなかったですよね。それでまた違う部分でDr.Rockit、これはHerbertがやってる中で割とゴチャゴチャやってた時期のですね。まだジャズにはいってないですね。アライさんの場合は無茶苦茶完成度の高いものか、崩したものかどっちかに狙い行ってる方が好みですよね。Herbertはこの後完成度を高める方向にいくわけですが」

R「HerbertはこのDr.RockItの時点でトラックの評価はされてたと思うんだけど、だから逆にもうプロダクション的には集大成というか」

T「そしてAtom Heart、レコメンで絶対1枚は入ってる気がしますね(笑) これはかなり異種というかギャングスターHipHopのパロディですよね。SenorCoconutsは続いたけど、この企画は続かなかったという」

R「残念ながら」

T「あとはまた80'sでSugerHillの編集盤再発シリーズで」

R「再検証するには買いやすいシリーズでした」

T「SugerHillが面白いなっていう部分はどの辺だったんですか」

R「SugerHillがっていうかオールドスクールを聴きたいっていうのがあって」

T「最近のHipHopに対して耳が慣れてきたところで興味が出てきた感じですかね」

R「そのルーツ的なところは自分でもリアルタイムでかぶってるし、改めて聴いてみたいところではあるし」

T「SugerHillの時期っていうのは音のプロダクションでいえばサンプラー打ち込みっていうよりかは生演奏ですすよね」

R「そういうこととかも意外とこれを聴いてわかったというか」

T「ディスコの流れみたいな面白さ。そしてNWシリ−ズという感じでESG、この編集盤はSoul Jazzからですよね」

R「普通にCDで長らく買えなかったですね」

T「この辺りから80'sNWを今の耳で再評価していくっていう流れが出てきて。あとON-UAfrican Head Charge、これはリアルタイムですか?」

R「一応そうだね」

T「ON-Uを聴く耳とPoleとかを聴く耳は近い感覚ですか?」

R「ダブっていう意味では同じだけど、Poleの場合はミニマルだし生演奏じゃないしエレクトロニカ的なことで」

T「AfricanHeadChargeはレゲエというのを引き摺ってる感じが」

R「それでもKing Tubbyとかそういうレゲエの範疇から比べれば異端だけど。Adrian Sherwood、UK系っていうのもあるけど、ON-Uは好きっていう感じでもないんだけど」

TScritti Politti、これはマスターピースですね。この時期にリマスターされたとか?」

R「これはされてないんですよ。レコメンのお決まりで一番最後はマスターピースって感じで」

T「これはアライさんのルーツの中では強い1枚でしょうね。DJでもヘビーローテーション(笑) この人も結構やり続けている」

R「やり続けてるとは言えないでしょうね。最近間は結構空いてますよ。90年代は何も出してないし」

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