2007.03.01.Thu. 06:11:58

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teezee(以下、T)「2004年に入って最初のですが、意外と新譜が入ってますね」

RiowArai(以下、R)「意外と(笑)」

T「今まで出た人だとまずSpinna、この人のキャリアとしてはだいぶ落ち着いた中での未発表トラックというか」

R「これはさっきのJayDeeのインスト集と同じような内容で」

T「ここから後のSpinnaはハウスの方向にいっちゃいますよね」

R「これは正確にいつ作ったトラックなのか不明だけども、この間にもハウスのDJmixは色々出してて、そういうのは全部無視して(笑)、ひたすらダウンビートをやってるのが出たんで」

T「それからBeans、元AntiPop。何かAntiPopの頃よりわかりやすいっていうか、はっきりしてきてる感じはしますね」

R「WARPに行った頃のAntiPopっていうのは興味なくて、それが解散してBeansを聴いたらシンプルで良かった」

TGhislain Poirier、これはBotanica系の流れの人ですかね」

R「何かエレクトロニカHipHop系だよね」

T「ここラップものが続きますね。Diverse、これはChocolate Industrialからの流れで、アライさんの中でのお気に入りプロデューサーが参加してて」

R「大きな動きではないけどトレンド」

T「無茶苦茶話題にはならなかったですけどね。あと一応HipHopの流れになるのか、Ammon Contact、この人も変わっててSoul Jazzからはエレクトロニカっぽいのを出しててNinja Tuneから出してるのはHipHop寄りでジャズの流れに近かったり」

R「これはHipHopっぽいのとそうじゃないのが半々だった記憶があって」

T「割と色んなことが出来る人っていうかジャズっぽいことも出来るし、ビート打つ感じもあるし、エレクトロニカ的なこともやるし幅広いですね。この辺はやはり好きな感じではあるんですよね?」

R「そうそう。これの次の次くらいに出したのはダウンビートに徹していて良かったけどね」

T「そして前からの流れでSongs Of Elektronika、これも先程のDigitalDiscoからの流れで歌ものエレクトロニカですね」

R「そうですね、クリックハウス寄りの」

T「それで今もクリックの流れっていうのは引き続いてあるわけですけどね」

R「ちょっとその辺は止まってるかもしれないね」

T「あとこのレコメンでは異色なIvan Smagghe、この人は知ってます?」

R「知らないです」

TBlack Strobeっていうユニットをやってて、フランスのバリバリのダークなエレクトロをやっていて、前のFuture Sounds Of Parisじゃないですけど、ああいう時期からやってる人で。路線としてもの凄いダークゴシックっていうのを自分のカラーとしてやってる人で、その世界観をまとめたミックスで。これはどういう経緯で聴いたんですか?」

R「色々探してる中でって感じだけど、Death Discoっていうタイトルに惹かれたのとエレクトロクラッシュで何か聴けそうなのを探してた感じですかね。個人的にはdeathな感じはしなかったけど」

T「もう少し過激なものを期待しちゃったんですかね。これは2004年ですけど、この路線は現在まで引き続きあってダークテックとかエレクトロハウスの流れはありますね。だからアライさんがトレンドをフォローしてるなっていうのはここでわかる(笑) ここにIvanSmaggheが入ってるっていうのは驚きで。そしてChicks On Speed、これはニューウエイヴ、21世紀のESGかSlitsかっていう感じですけど、このアルバムでTom Tom Clubのカヴァーとかやってますね。この人達も結構年なんですよね。だから割と80年代に青春を過ごした感じを今やってるっていう。そしてDanny Breaks、このAlphabet Zooっていうレーベルはアライさんが好きそうなラウンジブレイクビーツの正当な流れを引いてる感じがしますね。DannyBreaksって元々ドラムンベースをやってたんですよ。この人はターンテーブリストでスクラッチもやってて、AlphabetZooはMarkPrichardがやってて、テクノの時代にGlobal CommunicationとかやっててWARPとかからもコンピを出したりとか。それでこれは凄くビートがカチカチしてるっていうか小気味いい感じで。意外と2004年にこのアプローチをしてる人は少ない」

R「そう、だから久々に出会った感じだよね」

T「この辺は時代っていうよりも今聴いても全然気持ちいい感じの」

R「まだやってる人がいるんだなって感じで。そして、きましたね」

TSalsoulのコンピとKenny Dopeのミックス。こういうディスコものをまとまった形でガチッと聴き始めたのはこの頃ってことですか?」

R「80's再燃みたいな流れで、Padlockもありつつ、SugarHillみたいなのもありつつ、その時代のクラブとかディスコ、12インチとかそういう興味でこれを見つけてしまったわけで」

T「この辺はDJMJの元になってる感じがあるんじゃないかっていう気がするんですけどね。2004年はModeDownが始まる年でもあって。一番最初からああいうスタイルのDJMJをやってたわけじゃないですけど」

R「いきなりじゃなくて徐々に。ディスコはコンセプトじゃなかったんだけど」


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T「この回も新譜が多いですね、そしてHipHopが多い。ちょっとエレクトロニカに疲れたっていうか」

Refaforce inc.も倒産してるし(笑)」

T「それでこの辺はお馴染みアーティストも多いんですけど、RJD2、このアルバムはだいぶサイケ・プログレ感が強く出てきたかなと思うんですが、世間的には全然受けてないですよ」

R「インストで聴かせるには大変なことで、あれくらいのネタが必要っていうか、僕はそういうのは凄くわかるんだけどね。ジャジーなループも多いけど、可能性としてそればっかりじゃない。HipHop好きはジャジーなループでいいかもしれないけど、やはりこういうのもないと寂しいよね」

T「この人も孤高っていうか自分の軸がブレない感じはしますね。それからRoots、これもお馴染みアーティスト、試聴すると買ってしまうという」

R「だって1曲目がスライのネタだったんで、買うつもりなくても買ってしまったよね」

T「シークレットトラックうんぬんとありますが、この人達トラック表記がいつも変なんですよね」

R「そう、そこだけいつも気に入らない」

T「サーチしにくいですよね」

R「最後の曲が終わったと思ったら長い間空白があって突然始まったりするんだけど、やめてほしいね」

T「あとはMadlibの変名路線でWeldon Irvineトリビュート、これは凄くアヴァンギャルドというかスピリチュアルな感じですね」

R「異色ですね」

T「1曲が長くてトリップ感がある。通常のMadlibの作品だと短いのが多いんですけど。それでYesterday's New QuintetとかBlue Noteのやつとかはリスニングとして気持ち良く聴けると思うんですけど、これは何かバッドトリップしそうな。あとWagon Christは久しぶりな感じが」

R「久々登場。同時期にacidもやってるんだけど、そっちじゃなくて」

T「LukeVibertも復活したし、アライさんの中でモンドブレイクビーツみたいなところも復活したというか」

R「モンドではないけど、ブレイクビーツ、ダウンビート辺りでまた面白いのが出てきた」

T「この頃こういうのをやってる人って周りもいないかなっていう時期なんですよね。LukeVibertはこの頃変名とかで別なこともやりつつ」

R「しかし多作ですね、この人」

T「そういうのをやりつつ、ブレイクビーツもやってるよっていう。そしてBeastie Boys、これは載せるのは初めてですよね。これの以前からBeastieっていうのは追ってたんですか?」

R「嫌いではなかったけど買う感じではなかった。"Ill Communication"は買ってたけど」

T「Beastieも時期時期で路線が違うというかDef Jam時代があって、セカンドがDust Brothersとやって、サードからは自分達で楽器持って演奏したり。この頃はどっちかというと寡作になってきてるっていうか本人達も加齢してきてイケイケは出来ないぞっていう時期でブルージーというか」

R「何かドラムはいっつもいいなとは思ってて、ビートは」

T「これの前までは年だけどハッスルしてた感じですよね。このアルバムもリードトラックはイケイケでしたけど、全体的には凄く落ち着いたっていうか」

R「その辺も好みだったのかもしれない」

T「あんまりこの年でパーティーHipHopをやられても疲れちゃうんですかね。次はDJ Cam

R「前作がただのソウルになってたんで、また戻ったっていうことで」

T「Camのテイストっていうか、そういうのは失われてない」

R「原点回帰ですね」

T「あとNeptunesですね。これは90年代後半から出てきたんですけど、まとめて聴いたのはこの時期なんですか?」

R「存在も音も知ってたけど、まとまるのを待ってたんですよね。プロデュースしたシングルとかいちいち買ってられないから、Neptunesだけでまとまってくれないと買えないっていうのがあって、N.E.R.Dっていうのは全然面白いと思わなかったし。あれらヒット曲のプロダクションだけを聴きたいという要望に応えるブートが出たと」

T「Neptunes的にはこの時期のまとまりが一番面白いと思いますよ。90年代後半に出始めた頃はそれまでのジャジーなサンプリングの流れからシンセのプリセット音で鳴らしたような事をやって、それでこの人達は楽器をやったりしてたんでロック的なアプローチも出来て。僕はNeptunesは最初から追ってたから思い入れがあって。元々がTeddy Rileyのアシスタントで、ブラコンの流れから出てきて、それで自分達でプロダクションの仕事を少しずつし始めて、面白かったのが99~00年くらいでフランスとかイギリスの人と絡み始めたんですね。Daft PunkのOne More Time時のアルバムのリミックスをやったり、Airのリミックスもやったり、それでリミックスやりながら自分達で歌っちゃったりとか、あとKeilsのアルバムのプロデュースを2枚やってて凄い面白かった」

R「Kelisとかの時期はもう僕も音としては聴いてましたよ」

T「R&Bってよりかはちょっとオルタナロックっぽい感じで。それでKelisのセカンドは売れないって判断されてアメリカでは発売されなくてヨーロッパだけだったんですけど、凄く面白くて、80's感もあって。それでN.E.R.Dのアルバムが出た時に最初打ち込みで作ったんですよ。それは日本とドイツ盤だけだったんですけど、バンドサウンドにハマり出した頃でアメリカ盤はバンドサウンドになってたりとか、そういう時期までは面白かったんですよね。兎に角このブートはベストワークが入ってるんじゃないかなと」

R「僕としてはプロダクションが聴ければいいわけなんで」

T「次にCotton Belly、Sadeのメンバーのダブワーク集」

R「ソロでプロデュースしたものを集めたやつだね。イギリス人はレゲエが好きだからSadeにもそういう要素があるんだけど、その延長ですね」

T「あとBernard Wright、80'sシリーズ」

R「これは知らなかった人で、たまたまこの時期に買ってエレクトロやってたんで、JETSET用に作ったミックスとかに入れたりして。それでこのアルバムはエレクトロっぽいのと普通にピアノでジャズやってるのが混ざっていて(笑)」


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T「この辺は定番という感じでJay Deeのビート集。もうJayDeeの音っていうのは何聴いても好みって感じですか」

R「そうだね」

T「あとはMadlibの変名でDJ Rels、これはちょっと変わったことをやってみたかったって感じですかね。他のプロジェクトに比べれるとあんま重みがないっていうか」

R「僕はこれ兄弟を並べたかったっていうだけの話だね(笑)」

T「(笑) どっちかというとOh Noの方がかつてのMadlibらしい事をやってる感じですかね。それからお馴染みアーティストのBeans、これは使ってる機材とかを面白いと感じたんですかね」

R「そうそう」

T「割とチープな感じというか」

R「ドラムマシーンとラップだけっていうのがシンプルで面白かったっていうか」

T「それからEliot LippEastern DevelopmentsはPrefuseのレーベルで。僕はこの時期はまだ知らなかったんですよ」

R「インストのブレイクビーツは常に探してるんで見つけました」

T「それからForss、これはJazzanovaのレーベルからで。これ似てるっていうのはズタズタ感っていうかブツ切り感というか、実際はそうでもないって感じですか?」

R「いや、似てるって言われてしまう感じはわかったけどね。でもインスト系の人って絶対ジャズっぽいんだよね」

T「特にこういうレーベルの人だと出がそういうところだと思うんで」

R「だからRJD2が画期的だったのはジャズ的なじゃないってとこだね」

T「アライさんもジャズは好きなんでしょうけど、実験的なジャズっていうよりかはスタンダードっていうか落ち着いて聴けるジャズっていう部分とクラブミュージックに取り込んでいくジャズっていうのは別物かなっていうとこがあるんですかね」

R「そうですね」

T「あとブレイクビーツの流れいくとFlevans、これはUKのTru Thoughtsっていうレーベル、ここも2000年代になってから出てきた感じですけどね。あんまりウエットじゃないっていうかレーベルのニュアンスとして軽いっていうか明るさがあるっていうか」

R「ドライな感じっていうかね。この辺で停滞してたブレイクビーツ系が色々出てきた感じで」

T「先程のDannyBreaks然り、TruThoughts然り。それでこれはライブラリーっぽい作りのShawn Lee's Ping Pong Orchestra、1曲1曲が短いやつですね」

R「これはNobodyとかが選曲したコンピなのか、それを装って演奏/録音したものなのかわからないところなんだけど」

T「どっちかというと演ってるっぽいですけどね。そしてこれは後から見てみてこの時期にこれが触れられてるのが意外っていうか早かったなという感じがするのが2 Many DJ'SAlexander Robotonik

R「早くはないけどね」

T「まーこの時期のクラブミュージックのトレンド的なものをオンタイムで抑えてるなっていうのが見える2つですね」

R「RobotonikはJETSETが呼んでて、それで知って。80'sの知られざる一面というか、聴いてみたくなった」

T「イタロ再評価がこの位の時期から起こってきてる感じですかね」

R「DJとして掘ってたら自然に辿り着くようなところなんだろうけど」

T「音の聴感的にイタロディスコとか面白かったりするんですか?」

R「80's的な音だから全然違和感はないよね」

T「シンセが音決めの重要な要素だったりしますもんね。そういう部分ではアライさんの好きなところではありますね。2ManyDJ'Sの方はマッシュアップっていう手法を広めた1枚ということで、この手法は面白かったですか?」

R「正直言ってあまり面白いとは思わなかった。ハマれないですね。自分がDJじゃないからかも」

T「2ManyDJ'Sはこの後もマッシュアップだけじゃなくてダンスミュージックのトレンド的なところを作り出しているんで、割と今もトップを行ってる感じがするんですけどね。元々はSoulwaxっていうバンドの中の兄弟がお遊び的にやってたものですけど。それが受けちゃったから、フジロックとかイベントもギュウギュウで」

R「多分クラブ系というよりロック系の人がハマれる感じだよね」

T「新譜はこれくらい。で、Special A.K.A

R「当時から聴いてるけど、80'sClassic」

T「ダブっていうのはこれまでのレコメンの通り、好きなところなんでしょうけど、スカはどうなんでしょう?」

R「スカ自体は嫌いじゃないけど特に思い入れない。音楽的にはSpecialsじゃなくてSpecialA.K.Aの方が面白い。これはかなり実験的なこともやってるんで。レゲエ/スカっていうよりもっと独自のものっていうか」

T「そして宇野誠一郎

R「これはヤマタケに続く」

T「日本の作曲家シリーズ(笑) これもこの時期に編集盤ですかね」

R「僕は前から知ってたけど、やっと評価されてまとまったっていう」

T「今後もこういうのは面白いものが出れば聴き続けていきたいなっていう感じで」

R「まー和モノっていう分野で」

T「それでBlossom Dearie、定番の女性シンガーもの。しかしこの回は思いの外、新譜が多かったです。この新たらしいものを求めてる感じ、ModeDownが始まって、色んな人のDJを聴くようになって、とかですかね?」

R「それは関係ないかな。レコメンをずっと見ればわかるように波はあるんですよ」

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