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ビート・ブレスレット・セルフライナーノーツ


1.イントロ
1曲目にふさわしい雰囲気で。
出だしでいきなりエンディングのフレーズ(エレピ)から入るというのがお気に入り。
ストリングスなどは珍しくステレオネタ。
プラグインでかけた(パンニング)トレモロはうまくいった。
“circuit’72″からはすべてintro.を含めた11曲という構成を貫いている。
もっともアルバムっぽい構成=10曲+Intro.ということで。
頭から普通に曲が入るのはCDの場合どうも気がひける。

2.サイド・スワイプ
側面のなで打ち。
普通にとっつきやすい曲(ビート)が出来、素直な仕上がり。
あまりに素直過ぎて自分的にはイマイチで最初はボツにしようと思った。
珍しくベースライン(チョッパー)がちゃんとある。
女性の声は特に意味なし(アクセント)。

3.ケーフ
切り目、引き目。
MP3で先にuploadしてしまった(00/05/19)。
これが出来た時はまだアルバム構想が手探り状態で収録するかどうかわからなかったので。
ピッチベンドスクラッチはMP3作品では既にやっており、それの延長。
つまりメロディもベースラインも入れたくない場合のこういうアイディアがあった。

4.クサカリ
草刈り、或いは農耕。
夜中にTVでやっていた映画からサンプリングしてあったネタを中心に作った。
それはたまたまだったが、サントラでわざわざ出て無いような
日本の70年代ものには音ネタとして捨て難いものが沢山あるということ。
ネタはとにかく無作為にちりばめているが、自分としては流れがあり。
wanderingなんかはそれの代表だが、この曲ではビートを一定にしてるとこが大きな違い。
パッと聴くと色んな音が飛び交い、鳥も飛んでいく。

5.プロヴォーク
憤慨、挑発、誘発、刺激。
ひたすらドラミング、グルーヴもパターンもどんどん変わる。
完全に行き当たりばったりというか、リアルタイム即興。
ラップの即興みたいにビートも即興でやっているということか。
これに限らずこのアルバムは殆どそういう作り方なのだが、
このトラックは一番その構造が顕著。精魂尽き果てたとこでスパッと終わる。

6.レヴェレイション
暴露、摘発、発覚、天啓、黙示。
手法的には3と殆ど変わらないが、さらに5などの要素を足して展開。
今回のアルバムはMP3ほどポップアッパートラックではなく、
且つライヴで使えるようなトラックが並べられたらということで。
ビートがどんどん展開していく代わりに左右のコードループは一定。

7.ニュー・スレッド
さて、お次の議題は… 。
ベーシックループを作りドラムパターンだけ展開。
ベーシックループはひたすら変わらないので、曲が展開してるように思えなく、
退屈かもしれないが、敢えて最後までこれで押し通した。
ループに見せ掛けてループでなく。ストーリーがないようであるとか、結論があるようでないとか。

8.フリーティング
flatterからfleetingへ。つかのまの、はかない、無常。
前の曲がまたもやスパッと終わっているので、次の曲への繋ぎが難しかったが、なんとかエディット技で繋いだ。
SEでの切り替わり方はやはり映像的手法から無意識に影響されて。
トラックの方はバランスを考えて割とスタンダードな趣きで?

9.ブリック・バット
騒動の際に投げ合う煉瓦や石のかけら。
そしてまたまた突然終わったが、この出だしはすんなりいけた。
大体基本的にループ音楽からして突然終わるのは当たり前で、
逆にその終わり方にこだわっているとこもあり。
映画の例で言うとわかりやすいのだが、カットのタイミングを自分なりに持っているということで。
この曲は2部構成になっているが、それは最初のパートを引き延ばすにはちょっと辛かったので、敢えて新たなシーンを加えてみた。
その繋ぎにはレコードの針を上げ、かけ直すという音になっている。
意図せずアナログでは効果的になったかも。
第2パートはもう無礼講。最後はまた針が上がってしまう。

10.コンプレス
圧縮圧搾し、集約し、簡約し。
非常にシンプル且つこれ以上音を加えたくないインスタントループ。
あまりにシンプルなのでボツにしようと思ったが、
結果的に9の後で11のエンディングを迎えるとあまりにはかないので、
いい居場所を見つけたという感じで収録。

11.ビタースウィート
過去2作の流れに続き、最後くらいはメロウにということで。
間の曲がスパッと終わっていて、最後もスパッと終わったら、
ビートで最後まで押し通したのなら、
ちょっと大人気ないかと思い、そういう構成にしてある。
1曲くらいいわゆる「作曲」の曲も入れたらってことで。
今回はどのようなメロウで?っていうことで、随分悩んだが、このような曲が出来た。
いわゆるまともに鍵盤演奏。
ヘタな部分は味として残してある傾向は”mind edit“の最後と同様。
シンセに聴こえるかもしれないが、サンプラーのRhodesのパッチ。
苦しくも叉楽しい(=ビタースウィート)アルバムが完成。